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2020年8月16日日曜日

日本における新型コロナウィルス のファクターXに関する「日本人の免疫」について

 日本における新型コロナウィルス のファクターXに関して、BCG接種の説があると記載しました。その他にも、日本人の免疫機能が新型コロナウィルス に対して強いのでは無いかという説、そして集団免疫を既に獲得している説があります。

日本人の白血球の型がコロナウィルス に強い 説

人間の血液に型があるように、人間の免疫機能の一つである白血球にも型があります。この白血球の血液型のことを「ヒト白血球抗原(Human Leukocyte Antigen=HLA)」と言い、この型は幾通りのものがあるそうです。そして、このHLAの型によって、罹患しやすい疾病やアレルギー、その重症化する程度にも違いがあります。

このHLAは遺伝により違いがあるのですが、日本人はその型が新型コロナウィルス に強いという可能性があります。

集団免疫を獲得している 説

もう一つ、免疫に関する説としては、新型コロナウィルス にもいくつかの型があり、その型によって毒性の強弱がある、そして日本人の多くは知らない間に弱毒性の新型コロナウィルス に罹患して集団が免疫を獲得しているため、強い毒性の新型コロナウィルス が流入してきても重症者や死亡者が増えずに済んでいるという説です。

この説については、地域のインフルエンザ流行曲線から推測した新型コロナ集団免疫形成~株式会社新日本科学 TR カンパニー 基礎研究準備室の取り組み ~(第一報)が仮説を上手くまとめてくれています。 

2019年から2020年にかけては、季節性インフルエンザの流行が例年に比べて極端に少なかったこと、インフルエンザウィルスと新型コロナウィルス が競合関係にある可能性などの仮説により、日本人が既に集団免疫を獲得している可能性は高いと言えるでしょう。

2020年8月15日土曜日

日本における新型コロナウィルス による死亡と年齢の関係

 新型コロナウィルス に関するキュレーション記事の続きです。

今回は

新型コロナウィルス による死亡と年齢の関係について

になります。

まず、再び東洋経済オンラインの新型コロナウイルス国内感染の状況を参考にさせていただきたいと思います。

この記事を書いている令和2年8月15日時点での陽性者数・死亡者数・年齢を見ると

80代以上の人数が圧倒的に多いことが分かります。さらに言えば、年齢が上がるほどに、死亡率は高くなっていることも分かります。80代で言えば、死亡率は24%強です。
逆に、若年者については、30代・20代で数名の死亡者はいますが、死亡率はゼロに近いです。40代も、それほど高い死亡率とは言えません。10代以下の年齢の人に至っては、死亡者はゼロです。

上記のことから、新型コロナウィルス に関しては、高齢者への影響が強く、40代以下の人たちにとっては、それほど脅威では無いウィルスだと言えるのでは無いでしょうか。
感染拡大を防ぐことは大切ですが、それは感染による重篤化や死亡のリスクが高まる50代以上の人達に感染させるのを防ぐという目的を持ち、それ以下のリスクが低い年齢の方については比較的自由な行動を取っても良いと考えられます。
高齢者と同居している人、高齢者宅へ訪問する場合、高齢者施設や病院への入室の際などに手洗い・消毒、マスクなどのしっかりとした対策を行うと言った、ピンポイントでの対応が重要だと思います。誰でも、どこもかしこも消毒・マスク・ソーシャルディスタンスとやっているのは、ある意味でナンセンスでしょう。



日本における新型コロナウィルス のファクターXに関するBCGワクチンについて

 前回に引き続き、新型コロナウィルス に関するキュレーション記事です。

 新型コロナウィルス は、その感染力や重症化率、死亡率に地域ごとの差があることが分かっています。特に日本は、欧米諸国に比べてその被害が少ないと言われています。その要因は不確かなため、「ファクター X」という通称で考察がなされています。そのファクター Xとして考えられるものについてのまとめです。

ファクターXの可能性① BCGワクチン

日本での新型コロナウィルス の重症化率や死亡率が低い要素として、小児期に行うBCGワクチンの予防接種が功を奏しているのでは無いかという説です。

BCGワクチンを積極的に予防接種として行っている国ほど、新型コロナウィルス の影響力が低いというデータがあります。

特に注目するべきなのは、BCGワクチン予防接種の方向性が違っていた旧西ドイツと旧東ドイツに関する新型コロナウィルス の影響の違いに関する研究(出典:ニューズウィーク日本版:「BCGは新型コロナによる死亡率の軽減に寄与している可能性がある」と最新研究)が興味深いです。旧西ドイツ(BCGワクチン任意接種):旧東ドイツ(BCGワクチン全例接種) で、旧東ドイツの高齢者の方が罹患率・死亡率が高いとのことでした。

ただし、逆の意見としてイスラエルで30万人を対象とした、BCGワクチン接種をした人としていない人とを比較した調査では、感染率・死亡率に大きな差は見られなかった(出典:SARS-CoV-2 Rates in BCG-Vaccinated andUnvaccinated Young Adults)という結果もあります。

BCGワクチンが新型コロナウィルス に対して効果がある理由としてもまだ研究の途中と考えられますが、BCGワクチンによって自己免疫が高められることが、結果として新型コロナウィルス に対する抵抗力も高めたからということが一番の理由と考えられるかもしれません。

また、BCGワクチンにも種類があり、その中でも日本株(Tokyo株)、旧ソ連株を接種した国の新型コロナウィルス の影響力はそれ以外の国に比べて低いという説もあります。そのため、まだBCGワクチンと新型コロナウィルス に関する研究は必要と言えるでしょう。

※BCGワクチンは小児が接種するものであるため、パニックになり大人が接種をしようとすると、本来必要な小児に供給がされなくなりますので気をつけてください。

2020年8月14日金曜日

正しく恐る、新型コロナウィルス に関する、個人的な情報のまとめ(死亡率・重症化率について)

 全世界の皆様、こんにちは、おおたリローテッドです。

2020年に突入してから、全世界では新型コロナウィルス で大変なことになっています。

さて、この新型コロナウィルス ですが、WHOが言うように「インフォデミック」、つまり真偽不明の情報の流布によるパニックと言うことが一番の問題点のように感じます。

実際に巷には様々な情報が溢れかえっており、それによって正常な判断をすることができない方が多くいると言うのも現状です。そのような状況を打開するために、個人的に集めてみた新型コロナウィルス に関する信憑性の高い情報をまとめたいと思います。(なお、この情報自体がインフォデミックになる可能性もあるため、閲覧に関してはしっかりとしたメディアリテラシー、ヘルスリテラシーを持っておいてください)


新型コロナウィルス の死亡率・重症化率について

正確な結果を出すためには、バイアスのかかっていない正確なデータが必要となります。新型コロナウィルス のデータを知る上で、かなり役立つのが

東洋経済オンライン:新型コロナウィルス 国内感染の状況です。

2020年8月13日現在:

・検査陽性者数は 累計50,080人

・死亡者は 累計1,058人        となっています。

単純計算で、死亡者÷陽性者の計算をしてみると、死亡率は約2.11%となります。

重症者の累計は 177人であり、そこに死亡者もプラスすると、重症者+死亡者÷陽性者=2.34%です。

さて、ここで注目するべきなのは、死亡者数の累計です。新型コロナウィルス とよく比較対象にされるのがインフルエンザウィルスですが、2019年の季節性インフルエンザウィルスによる死亡者数は、3325人となっています。そのため、現在のペースであれば、新型コロナウィルス による死亡者数は2019年の季節性インフルエンザ死亡者数と比較すると、季節性インフルエンザウィルスの方が多くの死亡者を出していることが分かります。

※ただし、季節性インフルエンザの死亡者数については、その流行度合いによってその年によって変わり、年によっては100人台の死亡者しかいない時期もあります。そのため、新型コロナウィルスの危険性を図る相対的な尺度として季節性インフルエンザを引き合いに出して取り扱うことが不適切かもしれません。

推定感染者数から見る死亡率や重症化率について

現在確認されている感染者数のデータは、PCR検査によって陽性反応が出た方です。しかし、神戸市が行った抗体検査のデータを参考にすると、外来患者1000人中、0.2%が抗体を保有していたとの結果が出ています。(出典:神戸新聞NEXT 抗体保有者数の推計激減 神戸市内、4万人→2600人 神戸・中央市民病院

これは、神戸市における調査時点の感染者数よりも抗体を保持していると推計できる人が9倍居る可能性があると考えられる結果でした。つまり、潜在的に9倍の人が、知らない間に新型コロナウィルス にかかっていた、と。

このデータから考え得るに、症状は出ていなかったものの、新型コロナウィルス に感染していたと言う方は、実際の感染者として統計に上がっている人数よりもかなり多いのではないか?と考えられます。

感染者の実数が正確に計測できていないので、実際の死亡率も正確には計算できませんが、神戸市の例を参考にすると実際に感染したことがある人は実はかなり多衣ことが推測でき、新型コロナウィルス は、思っているよりも低い死亡率である可能性があると言えるでしょう。

※なお、新型コロナウィルス は、国によって致死率に大きな差があるという特徴があります。日本は諸外国のデータも参考にしながらも、日本独自の指標でそのウィルスの実態を解明していくことが重要です。